たゆみ

85,000円(内税)

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【コンセプト】

地層の粘度や水分量、圧力をかけられた時間の差によって、形状に変化が起こるのではないか。
視界の片隅で動いているような予感のする形や、彫り方によって時間の経過を表現した。

鑿(のみ)を打つ強さや種類、密度によって、見た目の濃淡が変わります。
密集して打ち込んである部分は白くなり、面に緊張感が生まれます。
間隔が比較的空いている部分は、もともとの石の色が出ます。
石を彫っていると、硬さよりも粘り強さやもろさを感じます。
石のエネルギーを内側に閉じ込めても閉じ込めても押し返され、
外側から加工する力と、石が内側から押し返すエネルギーの均衡が取れた状態が現段階の形だと思っています。
視線の片隅からその均衡が崩れ、実は形が変化しているのではないかと疑ってしまうような形状をつくりたい、
動いていないのに変化を感じるものをつくりたいと考えています。

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【サイズ】

 高 20 × 幅40 × 奥 10 (cm)


【素材】

 花崗岩 真鍮


【制作年】

 2019